発電所販売の現状

FIT価格55円/kWh、風があれば1日中発電し続ける等、太陽光発電と比較しメリットが強調される風力発電ですが、はたして風力発電は投資対象として検討に値するのか、特に20kw未満の小形風力発電に焦点を当てて発電所販売の現状をありのままご報告します。

発電所の実在性

予定地の風況シミュレーションの不確実性、もしくはメーカー変更等により案件化が困難となり計画自体が頓挫しているケースが多々あります。弊社取扱の案件でもこのような案件は存在し、販売中止案件となっています。しかしながら他社では「おとり物件」として掲載を継続していることも多いようです。

掲載価格が不明瞭

金額表示はあるものの「標準工事費」などの含みを持たせる書き方をしているケースがあります。前項の実在性でも触れたように案件化できていないものであるため、わざと価格を不明瞭にしているものと思われます。

メンテナンスが不明瞭

風力発電では太陽光発電以上にメンテナンスを重視する必要があります。それは風の力で発電機を稼動させ電気を生み出すため、発電機自体が磨耗劣化を起こしやすい為です。メーカーや施工会社がメンテナンスコストを負担することを強調しているケースも見受けられますが、検討の際はメンテナンス内容や費用を十分に確認する必要があるでしょう。

発電シミュレーションの不確実性

風車の出力は風速の3乗に比例するため風速が下がれば出力が一気に落ちてしまいます。そのためシミュレーションの精度が検討の際、非常に重要となります。弊社シミュレーションはNEDOが公表する風況情報、各メーカーの性能、ワイブル係数等を使用して算出されます。シミュレーション値の確実性をことさら強調する販売元には注意が必要であると言えます。

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